【実話】星になったキミへ
「抱いてもいいか……??」



「いいけど…。起きると思うよ。」



そう言うと、私は健斗を抱き上げた。



ふやぁと泣く健斗。



「よしよし。ママですよー。」



私は健斗をあやす。



すると、健斗が笑顔になる。



゙よかった。忘れられてなかった。″



「健。はい。」



私は健に健斗を抱かせる。


慣れない手つきで健斗を抱く健。



「健斗ー??」



優しく健斗に話しかける健。



すると、健斗は健を見て笑った。



「今、俺見て笑ったよな!」


嬉しそうに言う健。



「そうだね。健見て笑ったね!」



「天使だな。可愛いな。」



健斗をあやす健。



その光景を見て私は涙が出る。



この光景こそ、私が望んだ幸せ。



健が健斗を受け入れてくれれば、この光景が本物になる。



「りんに似てるな。」



「男の子は女親に似るって言うしね。」



すると、健が驚くコトバを口にした。
< 298 / 315 >

この作品をシェア

pagetop