【実話】星になったキミへ
それから、健は仕事を始めた。



『まだ、安定剤を飲んでるから危ないよ』って止めたが、早く私達を迎えたい…とのコトだった。



健のその気持ちが、想いが嬉しかった。



私も、身内の会社で働き始めた。



健斗は保育園に預けていた。



私は、いつしか自傷はしなくなっていた。



病名も、『ボーダーライン』から、『鬱病』へと軽くなっていた。



健のおかげだった。



薬は完全にはやめれてなかったが、必要な分しか飲まないようになっていた。


健と遊ぶ時は、健斗も一緒だった。



健斗が中心となり、私と健の絆は深まっていった。


健も健斗のコトを自分の子供のように可愛がった。



健と付き合うようになってから、今年で10年目。



10年間、色々あったけど、やっと幸せを掴むコトができた。



28年生きてきて、一番幸せな時だった。



そんな時、事件が起きる。



私は、幸せから一転、地獄へと落とされる。



一生、忘れられない日がやって来る……。
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