【実話】星になったキミへ

「健、私の事好き？」

「好きだけど、前ほど好きではないよ。何より、今は彼女いらないし。」


「好きなことは好きなのね？」


「うん…まあ、好きかな…？」


「じゃぁ、健が彼女作りたいって思うまで、私待つ!!」


「は!?別の男、探せばいいじゃん!!」


「私は、健じゃなきゃダメなの!!かすみちゃんの事は終わらせたんでしょ!?だったら、また新しく恋を始める時は私と始めてよ！」


「…わかった。その時に、まだりんのこと、好きだったらね。」


「うん、それでもいあから。お願い…」


健を失う…という事の恐ろしさから、さっきまでのあの怒りも吹き飛んでしまった。


私が今、生きている上で最も恐ろしい事は、健を失う事だった。


だから、都合のいい女でも何でもいい。


健の側にいれるのなら、構わない。


お願いだから、私から健を取り上げないで…