【実話】星になったキミへ
生と死

遺書と愛言葉

部屋に入った途端、私は泣き崩れた。


゛もう、健に逢えない…愛されない″


゛ねえ、健、健は嘘つきだね…″

゛いつも隣に君がいる″

歌詞が出来上がる時も、゛側にいろよ″って言ってたじゃない…


ああ…、そうか。


あれは、かすみちゃんへの歌だったんだ。


私、バカみたいだね…

自分への歌だと思って、いつもリクエストしてさ。


元カノへの歌だったなんて。


残酷だよ…


健は、何を想いながら弾いていたの?


私にかすみちゃんを重ねていたの?


惨め以外の何物でもない。


だって、私は都合のいい女にさえなれないのだから…


もう、泣く元気もないよ…

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