【実話】星になったキミへ
゛全部…入った!!″


注入中に、何かしら体に異変が起きると思っていたのに、全く何ともない。


何だか、拍子抜けしてしまった。


手は、゛遂に、やってしまった…″達成感で震えていた。


私は、もう間もなくこの世から消えてしまうんだ。


゛あっ!!そうだ。遺書書くの忘れてた″


もう、書いている時間がない…と、思い、私は健にメールを送った。


゛健、私は健とは違う世界に逝きます。


これは、私からの健への遺書と、最後の愛言葉です。


…健、この世に生まれてきてよかったよ。


それは、健に出逢えたから。


健に出逢うまで、私の世界は色褪せていた。

健に出逢ってから、世界が輝いていたよ。


健を愛してる。


健以上に愛せる人は、この世にはいないから私は逝くね…


健以外の人に、もう触れられたくないから…

健が愛してくれた体のまま、健のぬくもりを抱いて、私は逝くね…

ありがとう、健…


健への私の愛が色褪せませんように…″


打ちながら、泣いてたよね…


これが、私の気持ちの全て。


もう、いいよ。


いつでも、迎えに来ていいよ、死神さん…
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