【実話】星になったキミへ
部屋の電気がついた途端、


「何なの!?これは!!注射器!?何でこんな物が家にあるの!?りん!!答えなさい!!」


゛水銀は、もう体内に入っている。ODと違って、直接静脈に入れているのだから、取りだしようがない。言ってももう、大丈夫だ″


そう思い、


「水銀を静注したの」

あっけらかんと、私は言った。


「ああ…なんて事を」

母は、目に涙を浮かべながら、急いで電話をかけ始めた。


「あ、健くん?りんの母だけど…そう、りんが水銀を注射器で体内に入れたって言うの。今から来てくれない?」


゛えー!健を呼ぶの!?何で!?″


と思ったが、若干クラクラしてきて、動きたくない。


それから、母は複数の医療機関に電話をかけまくっていた。


そのやり取りを聴いていて、私は゛やった!″と、勝ち誇っていた。


何処に電話しても、


゛前例がないからわからない″


゛手の施しようがない″


と、いう内容ばかり。

゛今回は、死神に魅いられたんだ″


しかし、健が到着すると、健に担がれ、車に押し込まれた。


健の背中で、思ってた事は、とても不謹慎な事…


゛健の温もりが愛おしい″


゛このまま時間が止まればいいのに…″

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