【実話】星になったキミへ
私は、おずおずと病室に入ると、


゛荷物の整理をしなきゃ″


だけど、何処が自分の場所なのか分からない。


とりあえず、手前の年配の人に


「あの〜、何処が私の場所なんでしょうか…?」


「知らないわよ!!話しかけてこないでよ!!」

ガーン。


いきなり、ひどいことを言われてしまった。

すると、


「こっち、こっち。」

奥の40代位の人が手招きしている。


「あ、はい。」


「私の隣が空いてるから、そこに荷物置いて。洋服は、ここにたんすがあるから、3段目に入れて。下着類は、ここね。」


「ありがとうございます。」


゛良かった、まともそうな人がいて″


私は、荷物の整理を始めた。


すると、さっきの人が寄ってきて、


「ね〜え、あなたの病名何?」


あんま、言いたくないけど、


「えっと…ボーダーです。」


「そうなんだ。私は、統失。この部屋には、統失とボーダーしかいないから。ねえ、ねえ、誰先生なの?」


「えっと、赤池先生です。」


「一緒だね。あの先生、名医だよ。私、ファンなんだぁ。」


「そういえば、かっこよかったです。」
< 69 / 315 >

この作品をシェア

pagetop