【実話】星になったキミへ
「ねえ、あなた美人ねえ。お人形さんみたい。スタイルもいいし。」


「えっと、お名前は?」


「樋口かな」


「ああ、かなさんでいいですか?」


「あなたは、りんちゃんね。」


「はい。」


「ねえ、彼氏いるの?」


矢継ぎ早に質問されたが、この質問が一番堪えた。


「……今は、いません。」


「赤池先生、とらないでね。」


「いやぁ、取ろうにも患者ですから。そういう目では、見てくれないと思いますよ。」


「……もう、寝る!!」

何か機嫌を損ねてしまったらしい…

< 70 / 315 >

この作品をシェア

pagetop