【実話】星になったキミへ
すると、かなさんの隣の人が、私に近寄り、ヒソヒソ声でこう言った。


「かなは、本気で赤池先生のこと想ってるんだから、そういう事言っちゃダメよ。」


「あ、はい。すみません…」


そっか。


失敗しちゃった。


荷物の整理も済み、ぼーっと座っていると、おかしな人が多い事に気づいた。


壁に向かって会話してる人。


独り言で、怒っている人。


ラジオと会話している人。


洗面器に向かって、怒鳴り散らかしている人。


かなさんは、寝ている。


゛さすが、精神科″


゛あたし、3日ともたなそう″ 


すると、何やらかなさんの隣に座っている二人の会話が耳に入ってきた。


その内容が、驚きだった。

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