【実話】星になったキミへ

突き放された心

「みなさーん。おはよーございまーす。検温でーす。」


「う…ん」


朝か。


昨日は、よく眠れなかった。


おかげさまで、隣の隣から、激しいあえぎ声が、よーく聞こえた。

でも、私には聞いている余裕などなかった。

今日、電話をする事で、健の反応が怖かったからだ。


いくつものパターンを、頭の中でシミュレーションしていた。


せっかく、゛友達″まで、健との仲を修復出来たのに…


また、悪くなったらどうしよう。


最悪、もう、連絡すら取れない事になったら…


「…たさん、杉田さん!」


「あ、はい。」


「検温だよ!」


「え・と、どうしたらいいんですか?」


「隣の部屋の、看護婦さんのとこ行って。」

「わかりました。」

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