【実話】星になったキミへ
「ごめん。でも、俺の境遇知ってるだろ?俺には、無理だよ。りんも、俺の父ちゃんみたいに、どうおかしくなるかわからないんだろ?」


「健のお父さんとは、また違うよ!私は、薬に逃げたり、自傷したりするけど、人格は変わらないよ!りんのままだよ!」


゛お願い!健!!私を見て…″


私は、続けた。


「ちゃんと、記憶だってあるんだから!薬だって、自傷だって、きちんと治すつもりで入院したんだよ。ちゃんと、また健と向き合えるように。いつだって、愛しあえるように。だから、お願い!健!!私を見ててよ!!必ず治して、出て来るから!お願い…見捨てないで…」


「りん…ごめんな。俺、そんなに強くない。りんを支えてやれるほど、強くないんだよ…ごめん…」


『ガチャ』


「プープー…」


電話を切られてしまった。


私は、その場に泣き崩れてしまった。


みんなが集まってくる。


でも、そんなのどうでもよかった。


向こうから、バタバタと、看護婦さん達が走って来る。


゛もう、いいよ。眠らせて…″


私は、鎮静剤を打たれ、眠りの中へと堕ちていった。
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