【実話】星になったキミへ

淡い期待

ぼーっとしながら、目が覚めた。


私は、詰め所の横にある『観察室』で、横になっていた。


薬のせいで、頭に霧がかかったようだ。


゛今、何時だ?″


詰め所の時計を見ると、午後4時だった。


゛しまった!面会時間が終わっている″


日曜日の面会時間は、3時までだ。


゛お母さん、来てただろうな…″


「杉田さん、目が覚めた?」


「あ、はい。」


「なら、自室に戻っていいわよ。あっ、そうそう。面会の申請があったけど、体調悪いって、取り下げといたから。」


「はい、すみませんでした。」


私は、会釈をすると観察室を出て、自室に戻ろうとした。


と、その時館内アナウンスが流れた。
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