【実話】星になったキミへ
「なんで、もっと早く移してくれなかったんですか!?」


「いや、開放の方が満床だったんですよ。昨日、やっと空きが出て…でも、そこも予約患者が、明日入る予定とかで…」


「予約患者よりも、今!現在!!入院している私を優先して下さい!!」


声を大きくして言った。


もの凄い気迫だったと思う。


その位、切羽詰まっていた。


゛もう、イヤだ。″


゛あのドアの向こうには戻りたくない″


゛神経がもたない″


「わかりました。そこまで言うなら、なんとかしましょう。荷物をまとめておきなさい。部屋が決まったら、B棟の看護婦さんを迎えにやります。」


「はい。有り難うございました。」


゛ヤッター!!″


゛やっと、あのもぐらの様な生活から、脱出出来る!″


゛もうすぐ、健にも逢えるし″


゛ウンコ踏んでよかったかも…″


私は、病室に戻ると、そそくさと、荷物の整理を始めた。

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