小爆発
1
君
「君」が嫌いだ。
いや、君が嫌いなわけじゃない。むしろ話を聞いてくれている君には感謝したいくらいだ。
私が嫌いなのは、歌詞なんかによくある「君」という表現。
誰なんだ、「君」は。
たいていは、好きな人を指すのだろうけど、気に食わない。腑に落ちない。
だって大好きな「君」がいない人は、その歌は歌ってはいけないような気にはならないだろうか。
好きな人がいないときは、「君」に心をこめて歌えない。歌っても、どこかうさんくさい。
「君」とは誰なのだろう、と思いながら聴いて、歌う。
私は歌うのが好きだ。もっと言うと大好きだ。だからもっと歌に集中したいのだ。
余計なことなど考えず、ただひたすら歌っていたい、のに、「君」が私をたのしいたのしい歌の世界にいる私に疑問を投げかける。
私には大好きな「君」がいるのだけれど。
今は大好きな「君」がいるから、好きな人がいなかった過去の自分を恥じながら、胸をはって「君」を歌う。そんな風にはなれない。
いや、君が嫌いなわけじゃない。むしろ話を聞いてくれている君には感謝したいくらいだ。
私が嫌いなのは、歌詞なんかによくある「君」という表現。
誰なんだ、「君」は。
たいていは、好きな人を指すのだろうけど、気に食わない。腑に落ちない。
だって大好きな「君」がいない人は、その歌は歌ってはいけないような気にはならないだろうか。
好きな人がいないときは、「君」に心をこめて歌えない。歌っても、どこかうさんくさい。
「君」とは誰なのだろう、と思いながら聴いて、歌う。
私は歌うのが好きだ。もっと言うと大好きだ。だからもっと歌に集中したいのだ。
余計なことなど考えず、ただひたすら歌っていたい、のに、「君」が私をたのしいたのしい歌の世界にいる私に疑問を投げかける。
私には大好きな「君」がいるのだけれど。
今は大好きな「君」がいるから、好きな人がいなかった過去の自分を恥じながら、胸をはって「君」を歌う。そんな風にはなれない。