メイキングオブ宇宙人
赤い缶、いや、宇宙船は木星を包み込んでいるガスの中へ入ってゆく。
少し不安顔の隊長に再びモーガンが質問をする。
「地球とは、どんな星だい?」
「海と山と町と……。
宇宙から見ると、青い星なんだ。」
「うーん、それは……」
ガスでボンヤリとしか見えないが、彼が本星と呼ぶ小さな星が見えて来た。
小さな、と言ったが、月ほどもあろうか、それが徐々に大きく青く見えて来る。
「えっ!?これって!地球にそっくりだっ!」
「そうなのか?じゃ少しは安心したろう。もうすぐ大気圏に入る、少し不安定になるから、しっかり捕まってくれ。」
大気圏?地球のように大気があるのか!?
妙なカルチャーショックを感じる隊長であった。