メイキングオブ宇宙人



中庭の見える応接室の、革張りのソファに腰を下ろし、会話は続いた。

「過去、調査船が行方不明になった事件が報告されている。君は我々の船に乗ったと聞いたが…」

「俺は親を知りません。船は仲間と公園と呼ばれる場所の草むらで見つけました。」

「どうやら君は、調査船の乗員の子孫らしいな…。他の者は…?」

「地球の日本と呼ばれる区域で、それぞれ生活しています。それよりロイズさん、覚醒というのは?」

「うむ、それなんだが……ところで隊長という名前はどうにかならんのか?」

「いかんせん、物心ついた頃から呼ばれているもので……」

「そうか…(何故だか悔しく思えるのは気のせいか…?)」





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