メイキングオブ宇宙人
「覚醒というのは、我々の遺伝子に、ある刺激が加わることで起こる。多分、地球にはこの成分がない為、覚醒が不十分なのだ。」
「なるほど…理屈は通るな…。出来れば覚醒して、地球に戻りたい。そうしなければいけない気がするんだ。」
ロイズはしばらく考えたようだが、小さく頷いた。
「君には、地球に残した仲間がある。自らが覚醒して、地球の将来のために、足掛かりを作ってくれたら有り難い。貴重なものだが、分け与えよう。君の覚醒術は、明日にしよう。今日は、休みたまえ。」
「はい、有難う御座います。ロイズさん。」
隊長には、ベッドのある貴賓室に通された。
隊長がこの世に生を受けて、この上ない幸せな一時であった。