堕天使の理由
ドアを開けて中に入ると、
「何で分かったの?」
あたしは笑いながら、原口の近くまで行って
原口が操作してるパソコンのキーボードをいくつか、適当にパチパチっと素早く押した。
あたしが笑ってすぐ離れると、
「お前なぁ〜学年通信だぞ?」
原口はちょっと眉に皺を作りながら言う、
「大丈夫だよ、原口ならっ」
あたしは近くにあったホワイトボードに、落書きする。
「あ゛〜お前、ほんと面倒くさい!ツナミちゃんは?まだ、来ないの?」
原口はあたしから、マーカーを取り上げてホワイトボードの落書きを消していく