例えば、それが奇跡なら…
「どうしたの?柚葉。」

快は平然と話し出した。

柚葉は何を言っていいのか分からなかった。

「ど、どうしたの?なんでここにいるの?まだ朝早いよ。」

快は病室に入ってきた。

「柚葉、お話しない?」

「お話?」

「そ!お話!柚葉、寂しいんでしょ?僕に話してよ。」

「…。」

柚葉は快の前だと心から素直になれそうな気がしていた。
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