例えば、それが奇跡なら…
快は黙ったままだった。


「私の話、おもしろくないし、楽しくないでしょ…?」


柚葉は沈黙に耐えられなかった。


誰かといる時にまで沈黙は苦痛だった。


柚葉にとっては夜と同じぐらいに怖い。

心の中では、誰かに側にいてほしい!

誰かに励ましてほしい!


誰かに慰めてほしい!


そんな事をいつも考えていた…。





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