例えば、それが奇跡なら…
「お?快、来たな!」

タケさんは快の肩を叩きながら言った。

「はい!仕事も終えてきました!」

「そっか!じゃあ、手伝ってくれるかい?」

柚葉は訳が分からなかった。

なんで快が手伝うの?

なんで?

「あ、タケさん!」

「ん?なんだ?」

快は柚葉の手を突然握りだした。

「え…」

「柚葉、ごめんね。話、約束したのに…。」

「べつに…。」

タケさんは二人を放っておいた。

「お祭りはね、柚葉も楽しめるんだよ!」

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