例えば、それが奇跡なら…
天井の飾り付けを眺めていた。


「おじさん!柚葉が!柚葉が!」


快は柚葉の手を握りながら必死に叫んでいた。


「早くしろ!早く先生を呼んでこい!!」


「ちょっと!アナタどいて!」


どこからが紗英が来た。


その時、快を引き離した。

柚葉が運ばれていく。


快は呆然としていた。


柚葉をどこに連れていくの?


柚葉に何をするの?


快は泣きながら声にならない声で叫んでいた。


「柚葉を治せ!早く治せ!!」


「飾りつけ、するんだ!!」

「柚葉と一緒にお祭りするんだ!!」
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