例えば、それが奇跡なら…
快は出ていった。


治らない…。

この言葉を聞いた途端にでていった。


「……。」


また出ていった。

ほんとは側にいてほしかった。


快が側にいる事で自分は素直に強くなれる気がしていた。


少しずつだけど、快の存在が大きくなっている気がしていた。


「終わってる…。」


よく見ると点滴は終わっていた。


早く針を抜いてほしかった。


柚葉はナースコールを押していた。


< 132 / 158 >

この作品をシェア

pagetop