例えば、それが奇跡なら…
三人は何事もなかったように喋りだした。

タケさんは柚葉の機嫌が良いのを見て、嬉しくなっていた。


「あ、そういえば快君は?まだ手伝ってるの?」


タケさんとトモエおばさんは顔を見合わせた。


「う、うん。ここ何日かは仕事だけで、手伝いはしてないよ。」


「そっか。」


柚葉は気にしていないそぶりをしていた。


タケさんは黙ったままだった。
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