例えば、それが奇跡なら…
こうして三人で楽しくお喋りしていた。

「いいな〜、オジサンもオバサンも同室で。私、一人部屋なんてヤだな‥」

柚葉は一人部屋だったのだ。

その時、柚葉は軽く咳をした。

「グ、ゴホッゴホッ!」

トモエおばちゃんは優しく柚葉に言った。

「ほら、少し横になりなさい。いくら若くても一応は病人なんだからね。」

「う、うん。ありがとう。あれ?タケさんは…?」



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