例えば、それが奇跡なら…
トモエおばさんはまだ黙って柚葉の顔を見ていた。

「いいかい?おばさんの前で二度と死ぬなんて言っちゃいけないよ。いいね?」

「でも、まだ何の病気かも教えてもらってないし…。」

「何の病気か知りたいのかい?」

「え?おばさん、知ってるの?私の病気‥。」

「知らないよ。」

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