例えば、それが奇跡なら…
柚葉にとってまるで時がとまっているようだった。

「え?うん…。病院‥だけど‥?」

柚葉の答えを聞いた快はうつむきだした。

何かを考えているかのようだった。

柚葉はなぜか怖い気持ちと、期待があった。

もしかしたら、彼は私の事を分かってくれるかも。

この毎日の恐怖心を…。

「あの〜…」

柚葉は沈黙と不安に耐え切れず聞いてみた。

快は考えながら答えた。
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