桃色ドクター【番外編】



プルルルルル



電話が鳴った。


早朝の電話は要注意。


急患が入ることが多い。




受付の女性よりも早く、俺が電話に出た。



「はい。瀬名整形外科です」



電話の向こうで、女性の声が聞こえた。



ぎっくり腰で苦しんでいるようだったので、俺はすぐに迎えにいきますと言った。



迎えに行ける範囲内でのこのような電話には対応することにしている。


助手の男性に住所を渡し、迎えに行くように頼んだ。





「院長、またですか~?今度はぎっくり腰ですか?」


「悪いな。全く動けないらしいからよろしく頼む」






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