桃色ドクター【番外編】
●患者B目線●

憧れの先生

-患者B-



「は~い、もう大丈夫だからね」



頭を撫でられた。



子供扱いしないで。



私、もう子供じゃない。




鉄棒から落ちて骨折した私。



もう治ってしまった。




もっと長くこの病院に通いたかった。




「またいつでもおいで」




優しく手を振る先生。




小学校6年生の私が

大人に恋をするなんて。



若く見えるけど

結構おじさんなんだってお母さんが教えてくれた。



そんなお母さんも

先生のことかっこいいって思ってるくせに。







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