桃色ドクター【番外編】
ますます平野さんを好きになってしまうかも知れないけれど……
それはもう誰にも止められない。
俺は、何度か行ったことのあるイタリアンレストランへ向かった。
「このお店いいですね」
「だろ?」
デート……みたいだ。
今日、車で出勤しなくて良かった。
普段はほぼ車なのに。
「あまり強くはないけど、お酒飲もうか。電車だから今日は俺も飲めるから」
おすすめのワインを注文した。
真っ赤なワインがふたりのグラスに注がれた。