適当男の探偵事務所

「じゃ早速
犬探しいってらっしゃい。」


『暑いし疲れたし
しんどいし今日はやめて明日からにする。』



さっき
ちゃんとするって
言ってたのにー。

「しっかりして下さいよー。」






適当男はもうすでにソファーに

ねっころがって本を読んでいた。




それにしても
この事務所は暑い。


「クーラーとか無いんですか?」


『そんなん買うお金ないもん
うちわならあるよ。』







そう言ってうちわを指差した。




「うちわならいりません。」


「とにかく速く行って下さい。」



『どこに?』


「犬探し!」


『ぁあ
それは明日行くってば。』


「いや
今日です。」




『いーやーだー。』

「駄々こねないではやくー。」


『!!!』



『いいこと思いついた。』

適当男が急に起き上がった。







『今からなぞなぞ出すから答えてね。』


「なぞなぞ?」

「何で?」


『いいから。』

「答えられたらなんか頂戴。」


『いいよ
すごいものをあげよう。』



よし。

がんばるぞー。



こういうの結構得意だったりする。




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