━好きになってはいけないヒト━
あははっ
先生が急に笑い出した。
ほんっとなんなのよ。
「だろうな、というか…
やっぱり変わってねーなおまえ。相変わらず、気ぃ強いな~」
「……は!!?」
「それから…おまえが俺と顔を合わせたくないのはわかった。
俺が教師を目指していたこともわからないのが普通だろ。見た目的にな普通はわからない。まあ中学時代からの夢だったんだ。だからといって俺が言うのは少しおかしいかも知れないが―…。
変な噂を流すのは出来ればやめてくれ。この通りだ」
こんな真剣にお願いをされて、頷くことしか出来なくて。
「……わかったよ…」
「さんきゅ。
まぁこうなったのも運命だしなっ。これから一年間よろしくな。
そういうことだから、おまえが俺の顔みて顔をそらすのは全然構わねぇ。
ただ俺はおまえが過ごしやすい学校生活を送れるように出来るだけサポート出来たらなと思う。
まあたまにからかうかもしれないが……。
だから少しくらいは担任としては信頼してくれ。男としては全く信頼しなくて良いからさ……。
頼む」
「――わかった。わかったから」
あまりにも必死にお願いしてくるから。
頷く以外出来なくて。
「先生~?
あたしの学校生活を壊したらただじゃおかないからね」
「フッ、上等だ。
絶対にそんなことしないって誓ってやる」