━好きになってはいけないヒト━


くそぅ。
この自信満々な答え方、やっぱムカつく~ぅ


「……ってかなんか変な感じっ。まさかあんたと先生と生徒っていう関係になるなんて!」


「たしかに……。
ま、これからよろしくってことで!」


「一年間のみだけどね。よろしく」


手を差し出してきたから
あたしも少し動揺しながらおずおずと手を差し出し、握手をした。


「…さてと。
そしたら教室戻るぞ。呼び止めて悪かった」


「…べっつにー」


そのあと空き教室?から出て一緒に教室に向かった。


「あ、そうだ。二人きりのときはタメ口でも構わねぇから」


なんで……?


「さすがにタメ口はやばいでしょ」


「だっておまえ俺の素性知ってるし、逆に敬語だったら俺もおまえも、気ぃ使っちゃうだろ?」


まぁ、たしかに(笑)


「わかった~。
したらタメ口で話すね」


「ああ是非そうしてくれ。あ、教室ついた」


……ガラガラ~


「みんな長引かせてごめん!水樹連れてきた」


『世利サボり~!?ズルーっ』
『良いな~あたしもサボりたーいっ』


ってか、みんな各々でぐちぐち言っちゃって~。
あたしがなんで保健室に行ったのかなんて知らないクセに。

ダメダメ、こんなこと思ったら性格悪い人になっちゃう!
考えるのやめよっ。


「サボりじゃないよっ。気持ち悪かったから保健室で寝てたんだよ~」



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