━好きになってはいけないヒト━


「――で、実際のところはどうなんですかぁ?
振られたんですか~?」


顔をおもいっきりそらされたことに、あたしはすごいイラっときたから

結局みんなが気になりながらも聞けずにいたことを、あたしが先生に聞いた。


みんな超びっくりしてて。
教室がシーンと静かになってたのが嘘みたいに
ザワつきはじめた。


「は……?つーか水樹、あとで俺んとこ来い」


「はぁ!?なんで…っ」


「良いから!」


渋々頷いて、先生の方向いたら先生は鼻で笑ってた…。
え…あたし説教されるの?
……なんで?
なにか先生の気に触ること言ったかなぁ……?


「……よしっ!ごめん~、クラスの雰囲気壊しちゃったな。うん、そしたら水樹の質問に答えよう」


さっきの怒った顔が嘘だったかのように、先生は
あたしに向かって
詐欺のようなにこやかな笑顔で言った。


怖~……。
なにこの変わり様。
なんか凄……。


あたしはある意味、先生に関心した。



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