"いじめごっこ"
「なに言ってるの?
いじめごっこって何?」
「さっき言ったじゃん。
嫌いな人をいじめる遊びって…」
不気味な笑みを浮かべながら近ずいてくる美咲。
「いまから、いじめごっこスタートだよ」
「やだ、やめて!!!
近寄らないでよ!
あたし達親友だったじゃん!
なのになんで?なんでいじめられなきゃいけないのよ!!」
「あたしは親友なんて思ってなかったよ。
ずっと前から美咲が大嫌いだったの。
気ずいてなかったかな?」
じりじりと追い詰められ、背中が壁にあたった。
「もう逃げられないからね。安心して?
親友は特別大サービスで針ついかしてあげる…」
「は…り…?
何するつもりなの?
やめて―――!!!!」
「一本目ー…」
秋奈の目に写ったのはキラリと光る針だった。