-君に愛してると言いたい-
真知子



シーツが素肌を撫でる感覚は、どうしてこうも気持ちがいいのだろう。ああ、ベッドから出たくない。でも私はまだ眠れない。

肌色の気まぐれな猫にキスをして、真知子はそっとベッドを抜け出した。

水色のシャツワンピースを羽織り、机へと向かう。

まだ、日記を書いていない。




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