-君に愛してると言いたい-

「悠太、バイト探してたよね?!うちのバイト先の子がさ、突然やめちゃって、人手たんないんだっ。よかったら、どうかな」

美穂の声が響く。

美穂は僕と同じ高校で、同じ夢のために同じ大学に入った。

美穂はいわゆる今時の女の子で、今日も雑誌に出てきそうな、
(でも僕には海賊のコスプレにしか見えない)
服をきていた。


「悪い、あの話、なかったことにしてくれ」

「え?もう店長に言っちゃったのに」

「ほんとにすまない」

美穂はいきなり、そっぽを向いた。

「…緒に…と思…のに」

「え?」

小声すぎてわからない。

「なんでもないよっ」
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