-君に愛してると言いたい-
僕は俯くことしかできない。
マチの顔が見られない。

反論すべきなのはわかっているし、言いたいことだってたくさんある。
でも、どう言ったらわかってくれるのか、皆目、見当もつかない。

机の下で、マチは鞄をあさっていた。
いつもの、黒いシンプルな鞄。


その瞬間、僕ははっと気付き、叫んだ。

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