-君に愛してると言いたい-
「私は、私であって彼女ではないわ。」

煙草を鞄に再びしまい、
青ざめるユウタを尻目に
伝票をとって歩きだす。

最後だ。最後くらい、私が払う

これが私の、せいいっぱい。

精一杯の、強がり。
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