-君に愛してると言いたい-
そうして入ったマックの店内で
私は、タケルに全てを話した。



ユウタのこと。
夏祭りのこと。
美穂のこと。

愛してたこと。



「…ごめん。唯って女の話、本当は、俺の口から言えばよかったんだけど」

「タケル、知ってたの?」

「あぁ。」

タケルは金髪をくしゃと掴んでテーブルに肘をついた。


目線は向かいの通りに向けられていたから、タケルの表情はわからなかった。


いや、


きっと、こっちを向いてても。

きっとわからなかった。



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