-君に愛してると言いたい-



東京、という手がかりしか得られず、俺は真知子のマンションに戻った。

せめて、連絡先でもわかれば…
と思ったから。


さっきの小太りの女から大家の部屋番号を聞き出して、訪ねた。


大家は、白髪の、眼鏡をかけた老婦人。とても優しい瞳をしていた。



< 217 / 244 >

この作品をシェア

pagetop