-君に愛してると言いたい-
「マチ、僕を見て。」

マチは顔をあげることができなかった。

ユウタとのはじめてのキスを、ムードも何も考えずしてしまった。

きっと、ユウタはあきれているに違いない。

男にすぐに体を許す軽い女だと気づかれたに違いない。

「マチ。」

ユウタはマチの耳元に顔を寄せた。

「僕は、君が大好きだ。どんな君でも、愛してるよ」

だから、顔をあげて。




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