-君に愛してると言いたい-
「あんた…」

美穂、は確かにそう言った。

初対面にしては、ちょっとぶっきらぼうな気がした。

私は彼女を知らない。
見たこともない。

なのに彼女は、昔の知り合いと偶然街で出くわしたかのような、そんな顔をした。
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