蜜愛

『よし、タマコ。こっちこいよ。風邪ひくぞ』

そう言って彼が優しく私からオモチャを引き抜いて、

その先を、なめた。


なぜだかあたしは、みちゃいけないものを見たような、そんな罪悪感にも似た羞恥心におそわれて、

俯いた。



開けっ放しの窓で、ベッドのシーツも冷えていて、彼は

『オレがすぐにあっつくしてやっからな』

と、私の両腕をつかみ、頭の上で固定した。


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