蜜愛

『今度ね、高校のクラス会があるの。ね、マサヤは行った事ある?』

あたし、なんか苦手なのよね。
昔、イチコって女にいじめられてて。
会いたくないの。




……彼女の話なんかまるで聞いちゃいなかったが。

『イチコ』という名前に。


僕は、頭の中で切れかけてチカチカしていた電球が突然。


新品同様にピカーンと、光輝くのを感じた。


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