蜜愛
あたしは
やっぱりだ、
やっぱりそうなんだ、
そうだったんだ、あたし達
と。
彼の日に焼けた精悍な顔立ちを見て、
つい。
『あたし、あたし、ず、ずっと待ってたんです』
と声に出して彼に言った。
するとセイタは、ハハと笑い
『オレも探してた。まさかここにいるとはな……』
と言ってすぐ携帯の電話番号とアドレスを書いた名刺をあたしの胸ポケットにさした。
その瞬間。
名刺があたったあたしの乳房が。
あの日と同じように鳥肌が立ち……
また始まる彼との夜を思い、膝が震えた。