蜜愛

着いたらすぐに。

彼はあたしを押し倒した。

観念したように目をつぶると、

『バーカ。まだしねえよ』

と、すぐに体を離した。

そして、


海の話を聞いた。


『海なんて……息子行くって言うかな』
『言うだろ!年はいくつだよ?』

小学一年生、

そう答えると彼は少し考えて、

『……そっか。だったらうちの娘と一緒、だな……』

と言ったきり何も話さなくなった。


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