蜜愛
本当に、刹那の出来事。
それなのに僕は。
この一瞬にむかって今までの時間があったかのような錯覚に陥った。
彼女をやっと、
取り戻した。
元から彼女は、
浮気じゃなくて
僕に本気だったはず。
そうだ。
そうだった。
それなのに、無くしていた自信。
隠れて彼女を盗み見ていた自分。
そういうものが頭の中を駆け巡って
僕の口から。
『ごめんね。僕がいるから』
という言葉に変わり彼女に届いた。
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