蜜愛

『私は、蜜柑とセイタとかいう旦那と同じ名前の子供を一緒に育てるなんて……とても、無理。そして旦那にも、その覚悟があったわ』

……なんてこった。

この夫婦。どうかしてる……!!


僕は内心、大変驚きながらも

彼女には悟られないようにした。

自分も、そんな夫婦に無関係では、ない。


――蜜柑は、僕の子だから。


< 270 / 421 >

この作品をシェア

pagetop