蜜愛

『いいと思う。ていうか、それしかないわ。蜜柑も、あなたの子じゃ、ない』

多分ね……と付け加えて、今度は目に涙を浮かべた。

常に淡々と家事をこなし、セックスの時以外、感情的なイチコをあまり見たことがなかったオレは、

改めてイチコを女なんだと意識した。


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